- HOME>
- 高血圧
高血圧について
動脈内の血圧が慢性的に高くなる疾患を高血圧(症)と言います。生活習慣病の代表的な疾患の一つですが、自覚症状に乏しいことがほとんどです。しかし血圧の高い状態は血管や臓器に大きなダメージを与えるため、放置すると心筋梗塞や脳卒中、腎不全などの重篤な合併症のリスクが高まります。健康診断等で高血圧を指摘された場合は、症状がないからと放置せずに、きちんと医療機関を受診して予防・治療に努めましょう。
高血圧の種類と原因
本態性高血圧
本態性高血圧は、主に環境因子(食生活、運動不足、ストレスなど)が複雑に絡み合って発症する高血圧です。高血圧の大半がこの本態性高血圧で、遺伝的な要因も関係すると考えられています。
二次性高血圧
二次性高血圧は、病気由来で高血圧状態が続くことを指します。甲状腺や腎臓などの疾患が原因として挙げられ、これらが治癒すれば高血圧も改善することが多いです。
高血圧の検査と診断
高血圧の診断は、収縮期と拡張期の血圧をもとに行います。安静時に複数回測定し、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の状態が継続すると高血圧と診断します(※)。
なお二次性高血圧の可能性がある場合は、血液検査、尿検査、画像検査などを実施し、原因疾患の有無を確認します。その上で適切な治療方針を定めます。
※…診察室で測定した時の数値。家庭で測定した場合(家庭血圧)は、収縮期血圧135 mmHg以上、拡張期血圧85mmHgで高血圧と診断します
高血圧の治療
高血圧の治療の基本は、生活習慣の改善です。食事療法(減塩)、運動療法、体重管理、禁煙などを行い、血圧が正常値になるようにコントロールします。
生活習慣の改善だけでは改善が見られない場合、血圧を下げるお薬(降圧薬)などを使用して適正な血圧を維持します。降圧薬には様々な種類がありますので、患者様の背景や病態に応じて適切に使い分けます。
高血圧の予防
生活習慣の改善は高血圧の予防にも重要です。具体的には以下の点に注意しましょう。
- 塩分摂取量のコントロール(1日6g未満が理想)
- 適正体重の維持
- 定期的な運動(1日30分以上の有酸素運動が効果的)
- 禁煙
- 過度の飲酒を避ける
- ストレス管理 など
特に塩分の摂りすぎ、運動不足、喫煙習慣などは、高血圧の大きな要因となります。また遺伝的な要因も少なからずありますので、家族歴がある方は若いうちからの予防に取り組むことが大切です。
高血圧の早期発見・早期治療のために
梅田にあるうめきたワクダクリニックでは、高血圧をはじめとした生活習慣病の予防・治療に力を入れています。長年の生活習慣を自力で改善することは簡単ではありませんが、患者様の生活に寄り添いながら無理なく行えるようにサポートいたします。
当院では健康診断も実施していますので、病気の早期発見のためにもぜひご活用ください。健診で異常が認められた場合も、院内で迅速かつ的確なフォローが可能です。